内装仕上げ工事

「内装仕上工事」は、「建設物の内装を仕上げる工事」で、国土交通省の告示では、「木材、石膏ボード、吸音板、壁紙、たたみ、ビニール床タイル、カーペット、ふすま等を用いて建築物の内装仕上げを行う工事」とされています。
インテリア工事、天井工事、壁張り工事、内装間仕切り工事、床仕上げ工事、たたみ工事、ふすま工事、家具工事、防音工事が「内装仕上工事」に該当します。

株式会社杉原商店

木工事と塗装業者・左官屋・畳屋・タイル屋で構成されていた工事から、間仕切りにモルタルやコンクリートブロックを使わない軽量鉄骨・ボードを使用した内装仕上げ工事へ

杉原商店から見た内装工事の歴史

株式会社杉原商店

内装工事業の杉原商店から見た以前と現在

創業1957年

日本は以前、ほぼ木造建築の建物が主流でしたが、内装工事業が大きく変わったのは建物が高層化され始めた1980 年頃に建築基準法で耐火の構造が根本的に変わったことがきっかけでした。
燃える素材や可燃性の塗料の使用が出来なくなり、木材の仕事が大きく減少しました。
その分、弊社の仕事の範囲が広がったわけです。
というのも昔は内装仕上げ工事業というのはなく、木工事と塗装業者、左官屋や畳屋、タイル屋で構成されていた仕事が建物の高層化により、建物重量を軽量にしなければならない問題、人手の問題、工数の問題と様々な観点から、部屋の間仕切りをモルタルやコンクリートブロックを使わない軽量鉄骨・ボードになっていく事になります。

内装工事業の杉原商店から見た仕事内容の移り変わり

  • 創業1957年
  • 創業1957年

弊社は、内装仕上げ工事と呼ばれていなかった時代は木工事の造作工事をやっていました。
造作工事というのは、主に木を加工して柱や天井、部屋の間仕切りを行う造作業です。
造作大工とも呼ばれ家具屋の流れになりますが、杉原商店は木材繊維吸音材を使った天井の張り上げ工事を行っていました。もと材料販売店を営んでいましたが、施工を始めた頃、アメリカで開発された石膏ボードが日本に入ってきました。

その当時、アメリカの高層建築はすべて現在の石膏ボードが使用されていました。日本では当初ベニヤ板などが使われていましたが、建築基準法が変わり耐火や耐震の観点から石膏ボードの厚みを出し、その基準に到達したことにより今の「軽量鉄骨で枠組みを作り石膏ボードを張る」というスタイルが確立されました。その仕上げでビニールクロスが開発され、クロス貼りという仕事が確立されていきます。

この流れから木工事や左官屋、塗装業の仕事は大きく減少してしまい、我々が行っている仕事が増えていく事になっていきます。杉原商店は天井をやり、間仕切りやクロス貼りまで行っていた時、Pタイルという材料が出始め、床の仕事も行うようになっていくのです。

そして時代は高層の建物が多く建設されるようになり、それに比例して専門でない下請け業者が増え始め、問題が増加しましたが、当時の建設省が建築基準法で許可制度を導入したのです。業種別に分類された中に内装仕上工事業という分類ができ、それが我々の業種となったのです。
内装仕上工事というのは、コンクリートの建物に電気設備、水道設備、防火スプリンクラーなどの設備機器を取り付けた後に、内装仕上げとして行う工事の事です。

内装工事業の杉原商店から見た内装工事業のやりがい

創業1957年

弊社は内装仕上げ工事という名称が生まれる前から建物の内装に関わり、様々な建物に携わってきました。
その建物の最終段階を担う仕事です。様々な工事業により建物が建設されますが、建物の完成に携われる感動はひとしおです。
また、比較的長く使われる建造物に着手している分だけ、その建物に携われる喜びや誇りもやりがいの一つだと思います。
少しでも内装仕上工事業に興味を持ってもらい、少しでも多くこの仕事を担って頂ける方が出てくることを心より願っています。

  • 創業1957年
  • 創業1957年
  • 創業1957年